2023年 酷暑の四国・京都一週間④

直島のシンボル 赤い南瓜に負けない黄色い南瓜
草間彌生氏初めての屋外彫刻作品 台風で海に流され破損
一年振りに復元・復活(2022年10月)しました 

<五日目 8月2日(水)晴れ>まるまる直島です

早朝 連絡船の切符を手配に港まで

たまの湯温泉に朝日が

ホテルでの人気の朝食です
飲み物5種類:オレンジ キウイとリンゴと小松菜 トマト赤パプリカ
       紫キャベツと豆乳 瀬戸内レモン
野菜のココット蒸し ヨーグルト ポタージュ UNOベネディクト

  SANAAの作品 観光案内所

直島の観光案内所に貼ってあったポスター 女の子の服がイイ!

予約済みのレンタサイクル店で電動自転車 1台1,200円
地中美術館チケットセンターまでは20分ほどですが 電動で
ないと 坂道続きで ちょっとキツイ
まだ9時です 10時開館の地中美術館の前に一つ見ておこうと
ベネッセハウスの北ゲートからは徒歩で 坂道を下ります

VALLEY GALLERYは安藤忠雄氏設計
草間彌生氏の「ナルシスの庭」ステンレス製のミラーボール
       1966年のヴェネチア・ビエンナーレで会場の芝生に
       大量に敷き詰め 世界的注目を集めた記念すべき作品

小沢 剛氏の「スラグブッダ88」豊島の産業廃棄物処理後 無害化は
       成し遂げたが 負の歴史が無かったことになるのは? 
       測量と写真をもとに 直島に残る八十八体の仏像を模刻
       し仏像の型をとり その型にスラグを流し込んで焼成
       廃棄物のスラグを取り入れた仏像が勢ぞろいしたのです
       
      (江戸の人は四国八十八ヶ所巡礼地をコンパクトに模して
       簡単に巡れるコンビニエンス巡礼を各地に設けました)            

地中美術館に戻り 開館を待ちます 圧倒的に若者が多かった

チケットセンターからここまでの途中に「地中の庭」と銘打って
モネのジヴェルニーの庭を模した 道すがらの小川がありました

   空中から撮影の地中美術館

 何と!建物を構築させた後 地中に埋め込んだのです

この三角の切れ込みがスゴイ! やはり建築構造上難度大と
隅っこに妻が写っていたのでビックリです

地中カフェで一休み オリーブサイダーとレモネード各560円
外に出て感動 小島までは歩いて行けそう?

地中美術館では モネの睡蓮5作品と ウォルター・デ・マリアの
直径2.2mの球体と27体の金箔をほどこした木製の彫刻を配置 
そしてジェームズ・タレルの「オープン・フィールド」 

参考:ジェームズ・タレルって?
   金沢21世紀美術館の「ブルー・プラネット・スカイ」でも
   そして 後の「家プロジェクト」の南寺の暗闇も同氏作品と

チケットセンターからベネッセミュージアムまではシャトルバスで
「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに1992年ベネッセ
ハウスミュージアムが完成 瀬戸内の風景が主役です!

対岸に架けられたこの一枚を撮影するために来たのです
杉本博司氏 海景シリーズの「タイム・エクスポーズド」
原始人が見た海を現代人も同じように見ることは可能か?

実は帰京後調べていたら この最後の一枚が 少し離れた
シーサイドギャラリー横の桟橋から 眼前に見物できると
作品は タイム・エクスポーズド ミルトア海スーニオン
この一枚は 風雨にさらされ何回か 掛け直したようです

ちょっと気になった作品 ずーっと笑っているのです

妻がシュワッチ!しています ウルトラマンの群像です
実際は円の四分の一だけなのに 鏡の反射で円にしてある

軽く食事を

右:大竹伸朗氏「シップヤード・ワークス 船底と穴1990年」

リーウーファン美術館 李さんと安藤忠雄さんのコラボ芸術です
2007年のヴェネチア・ビエンナーレの作品を見たベネッセ代表の
福武総一郎から「あなたの美術館を直島に作らないか?」と声掛け

「美術作品だけを集めて人を呼び込んで見せる 世の美術館に対して
美術の墓場みたいではないか?」「アルタミラやラスコーの洞窟など
外側と何かを感じ合えることのできる場所・空間にこそ 自分の名を
冠した美術館を作りたい」この要望を包み込んだのがここ・・・

2010年 安藤忠雄による建物は 直島と言う海に面し山の谷間に
ある その作品は個を超え 周囲の空間に調和・反発し 豊かな響き
合いを生み出している 李さんに対する回答といえるのではないか!

ベネッセハウス下のシャトルバス停留所からは乗る人が多いため
13:30に予約してある杉本博司ギャラリーに行けないかも?
という私の懸念に 妻「それなら一つ前のバス停まで歩いてそこ
からのシャトルバスに乗ればいい」との提案でここへ来たのです

杉本博司ギャラリー時の廻廊 時間ピッタリに到着 先ずはホッ!

硝子の茶室「聞鳥庵」
2014年 製作され ヴェネチア・ヴィエンナーレに出品
2018年 ヴェルサイユ宮殿トリアノンの池に設置される
2020年 京都京セラ美術館大リニューアル杮落し 庭園の池に設置
2022年 最終目的地が直島で 五輪塔と一緒に設置される

他にも 後の「家プロジェクト」につながる護王神社の模型あり

これでベネッセハウス内の鑑賞は終わり
シャトルバスでチケットセンターに戻り 再び電動自転車で島の東へ
北ゲートを左折して ほぼ下り坂を15分進みます 一本道で助かる


               本村ラウンジで共通チケット1,050円を購入

         最初は南寺 安藤忠雄設計 ジェームズ・タレルの作品
暗闇の中で感覚が研ぎ澄まされ 次第に光が見えてくる体験を作品化
何だか だまされたようなキツネにつままれたような印象が残ります

家プロジェクト「角屋」空き家を改修して宮島達男氏が作品化

同氏の作品が「カウンターサークル№18」としてベネッセハウス
内にもありました どうもアーティストが両方に出品している感じ

家プロジェクト「護王神社杉本博司氏作品 ガラスの階段
そう言えば この模型が杉本博司ギャラリーにありましたね

かつて製塩業を営んでいた石橋邸を再建 母屋と庭の一体感「空の庭」

蔵の中で自然光のもと鑑賞(モデルが入っては困るそうです)

家プロジェクト「石橋」千住博の「ザ・フォールズ」は壁の
穴から庭につながって 橋を渡って流れて行くイメージです

16:30で終了なのです あとの2件は訪問できずでした

電動自転車をすっ飛ばして宮浦港
港周辺の有名どころと言えば 直島温泉と赤い南瓜です

フェリーで宇野港まで戻って来て たまの湯温泉に入り 夕食です

目の前に沢山皿が並ぶと それだけで満足です

ホテルでは うまい棒とシューアイスが食べ放題だったそうです
(裏口の休憩所にお茶のセットとうまい棒 冷蔵庫にシューアイス)
知りませんでした ホテルと食事 温泉とコスパのいい連泊でした
一つだけ難点 たまの湯 何回でも入れますとは言うものの 朝が
10時から それはない! その時間にはホテルにいません!