春のビスケー湾と聖地サンチャゴへの船旅2024 後編

ボルドーと言えば ブルス広場の水鏡が有名 ですが見られませんでした

<六日目 4月12日(金)晴れ>ボルドー散策
昨晩から 妻が腹痛・下痢で苦しみ 昨日のサンセバスチャンでの食事が
原因では?と 早朝までは我慢したが 5:30に 添乗員の植松さんに
内線電話 船内医務室はどうか?相談 医務室に入ると1~2日拘束され
例え快方に向かっても 自由にさせてくれません 今から正露丸を持って
行きますので 待ってください 様子を見させてもらいますと

結果的に 正露丸の効果絶大 下痢は収まった ただ体がフラフラ状態で 
妻は 本日は体調不良ということで ボルドーツアーは不参加としました
「Wifiの一日有効利用」を有料で購入し LINEでの時間つぶしと 
先ずは体力回復を目指します(Wifi 29・99$)
最悪 明日が終日クルーズデイでもあり この両日間で治りますように
ル・ヴェルドン港から内陸のボルドー市内まで約100km 2時間
世界遺産サン・タンドレ大聖堂に到着です 

ボルドー市庁舎 右上の紋章の意味は?
中世から18世紀にかけてイギリスが支配し ライオンのマーク
本来は 全体がライオンだったのが徐々にフランスに戻りお城の
マークに変わって行ったとか? 一番下の波形はトルコの影響と

入口の門が壊れていますが 最近のストライキで壊されたよう
2023年初の年金改革を巡り 労使間賃上げ交渉が激化した
全国的な抗議デモが相次ぎ 国鉄や教員組合もストライキ参加 

またも大聖堂 ほかに見る物が無いのか?と文句が出そうです
そういえば 本日は 一組のご夫婦が別行動されるそうですが
しっかり事前勉強されてきて 船独自のオプショナルツアーに
参加されたのかもしれません
私も ボルドー市内より対岸のサンテミリオンに行きたかった

どれもこれも同じという感じ 教会自体を見飽きて来ています

ガイドさんの説明で 唯一耳をそばだてたこと それは 大聖堂が
サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の通過点である点です
パリを出発点とする「トゥールの道(1,731km)」なのです
他に3本の道「ヴェズレーの道(1,878km)」「ル・ピュイ
の道(1,522km)」「トゥールーズの道(1,588km)」
とあり 毎年10万人がチャレンジするそうです
100km以上歩くと巡礼証明書「コンポステラーノ」がもらえる

旧市街歴史地区の散策 最初にフランスではおなじみのPAUL
次にバンクシーに似たような壁の絵に目が行きます

変なおっちゃんがカメラの自撮り 今日はモデルがストライキです

サンカトリーヌ通り 欧州一長い1kmのショッピングロードと
私には パリで良く見たパッサージュらしき通り抜けに目が行く
そうそう ボルドーでの目的 それは有名店でチーズを買うこと

昼食は インターコンチも入居するビル内のレストラン
ツアーの皆さん二組に分かれます 一組はチーズ他の買い物に 
一組はブルス広場の水鏡見物 ただし水鏡は先のストライキで 
農家の抗議により家畜の糞がまかれ 水が出ないようなのです 
12:25までにこの広場に集合です

私は 添乗員さんにお願いしていたこともあり 買い物チームに 何と
モノップなる格安店に皆が案内され チーズと言えば3~4€の超安物

私はガイドさんに チーズ専門店に行き 価格は20~30€ の商品 
そして真空パックにしてほしいと依頼 結果上の店に案内されました 
ガイドさんが勧めるままに購入 ホツと一息 妻へ報告できそうです
店名で調べました「フローマージュリ・ベイユヴェール」人気店のよう

購入したチーズ 我々夫婦が通っているワインバーで開かれる
チーズセミナーへのお土産としました セミナーの先生は勿論
バーのご夫婦にも セミナー参加者にも皆さんから「美味しい」
との高評価を得られ とても嬉しかった

添乗員さんから 会社からのサービスでワインを一杯と発表あり
あれっ? 本日3名が不参加で その浮いたお金をワインに回し
たのでは? 
食後再集合時間を聞き 食後のコーヒーを放棄してブルス広場に
向かいます 急げば10分で行けますとのこと 速足で行きます

水鏡の水一滴もありません この石畳にばらまかれたようです 糞を
2006年以来のインスタ映え観光名所の価値が半減 いやもっと?

コメディー広場に戻って来ました 右はグランドシアター

広場に立つ何やらの像と 向こうに聳える「ジロンド派記念碑」

今晩のシアター ニッキー・ベネットのワンマンショーで 
背後の「HIMMELREICH」を調べると「天国」という意味らしい
妻はまだダウンしています ボルドーから戻ってビュッフェへ
連れて行きましたが 少し食べてすぐに下痢という状態でした

<七日目 4月13日(土)晴れ>シェルブールへ向け終日クルーズ

妻は相変わらず 体調不良 ただし おかゆなら食べたいというので
またも添乗員の植松さんに連絡 おかゆは割当制 自分の分は使用済
他の添乗員に聞いてみますと

しばらくして コックに頼んで作ってもらいました 醤油もかけて
みましたと部屋に持参してくださいました 妻はきれいに完食です 
醤油が良かったと 以降体調が急速に好転します

妻の体調を表わすかのように日の出が・・・

本日は終日クルーズで 午前10:00からビンゴ大会 一人参加
賞品は14名に当たりますと リーチで前に出てビンゴを競います
私のカードでリーチになった瞬間 最終ビンゴ者が出て終了でした

ビユッフェでは 本日お昼特別に 寿司・刺身が出るというので
行きました 部屋に持ち帰り食べましたが 何ともいえない食べ物
これが日本の寿司だと 外国人に誤解されるのが恐ろしい

でも妻が元気になり良かったです 植松さんのおかげです  
15:00からのアフタヌーンティーに行き ケーキを

いよいよ2回目のフォーマルナイトです

本日は プロのカメラマンの代わりに エレベーター内の鏡を
利用しての自撮りです 私はリバーシブルの蝶ネクタイ 妻は
あえて前回と同じにしてもらいました 私が一番好きな服装!

前菜:私 シーザーサラダ 妻 トマトクリームスープ
パスタ:妻も私もトルテリーニ(小さいラビオリ)のチーズパスタ
    (ハム・豆入り)

メイン:妻も私も ビーフテンダーロインとロブスターテール
    面前で殻を外してくれる海老がめちゃくちゃ美味しい
    同席の女性 ご自分で注文した品がイマイチで我々と
    同じ品に交換してもらいました こんな要望もOK!
デザート:妻 バニラビーンズのクリームブリュレ 
     私 マンダリン・シャーベット

相席となった女性の方から 蝶ネクタイでのフォーマルって素敵と
言われてしまいました こんなこと言われたの人生初めての経験です
今晩の話題は映画でした「泥の河」から「冒険者たち」「恐怖の報酬」
相席の男性と ずーっと映画の話で意気投合しました

ショータイム「ロック・オペラ」 同席できた妻も満足そうでした

<八日目 4月14日(日)晴れ>ノルマンディーのシェルブール
この日のために 妻はNHKで偶然放送された 1964年の映画
シェルブールの雨傘」(日本語で大切な小さな町の意味あり)を
2回も見たのです 2回目でやっとラストシーンの意味が分かった
ようです 今年は映画公開から60年 記念すべき年なのです


もう ここに寄港しましたら「映画ロケ地巡り」しかないでしょう

沈没したタイタニック号がサウサンプトンから最初に寄港するのが
ここ アイルランド経由アメリカへ航行するというミニ知識も習得


  ロケ地案内図です ⑦劇場 ③トリニテ教会 ①雨傘店 ⑩駅

ジュヌビエーブとギーが「カルメン」を観劇に来た劇場前

ガイドのおばちゃんが映画のシーンのコピーを目の前にかかげます

それにしてもカトリーヌ・ドヌーブは綺麗だった

階段をあがります  妻は市長特別席で待機 我々は最上階へ

妻の姿がかすかに見えます

劇場を出て トリニテ教会堂へ向かいます

当地ではカラスでなくカモメがゴミ袋をあさるようで ビックリ!

教会の内部写真 一応カメラに納めますが どうでもいいのです

ガイドのおばちゃんが持参した映画の古コピー これです
ギーとの子を宿したジュヌビエーブを受け入れ結婚したカサール 偉い

やはりロケ地ハイライトは ジュヌビエーブの母が経営する傘店
金物屋を映画の為に改装と 現在は手芸用品店 看板はそのまま 

波止場に出ます 若い二人が歩いた道 カサールとも同じ道を歩きます

ガイドのおばちゃんの最後の一枚 ガソリンスタンドです
ジュヌビエーブとギー 二人はそれぞれ違う相手と幸せにいます


たまたま娘を乗せて訪れたジュヌビエーブが 一人でいたギーに
「あなたに似た娘があそこにいますよ」と声掛けするも会わずに
別れるギー 直後に妻と息子が帰って来てのほほえましいシーン

実はもっと意味深なのです ギーとマドレーヌ(いとこ)の息子
の名前はフランソワ ジュヌビエーブとカサールが育てている娘
の名はフランソワーズ この名前は若い二人 子供が生まれたら
女の子はフランソワーズ 男の子はフランソワと 名付けようと
約束した名前 二人だけの秘密で カサールもマドレーヌも一切
知らないのです・・・

映画とは無関係ですが ドヌーブの実姉の名前はフランソワーズ
ドレアルック 1967年「ロシェフォールの恋人たち」で姉妹
共演そして同年 姉は事故で亡くなりました

バスで現在のシェルブール駅を通過します 右が旧駅舎です


旧駅舎でのジュヌビエーブとギー出兵の別れ 流れる音楽が
ミシェル・ルグランの哀愁を込めたメロディー 反戦歌です
中に入りたかった ここから船まで歩ける距離です 残念!

本日の夕食は(有料の)「サバティーニ」で本格イタリアン
ツアーの皆さんは昨晩までに食事され 我々だけ妻の不調で
延長また延長 本日が船内ラスト 添乗員さんのご尽力です
妻の服装 実は昨晩のフォーマルナイトに着る予定でした

先ずはコロッケが出て来ました
スープ・サラダ:妻はトマト・豆・パンなどが入った具沢山スープ
        トスカーナ風 私はミックスサラダ

前菜:妻 水牛チーズのカプレーゼ 私 ハム・チーズの盛り合わせ
パスタ:妻も私もポルチーニ茸のリゾット

とても美味しいのですが 病み上がりの妻は半分くらい残して
しまいました でも昨晩ではとても食べられなかった量でした

メイン:妻も私もナスのグラタン パルマ
ラストのシェフ特製のデザートは別腹と 3個食べていました
残す量が半端なく あとでシェフが見えました 妻がグッドと
返し 何か納得されたようでした 

船内最後のショータイム「バラエティー・ロイヤル・ショー」グッド!

<九日目 4月15日(月)雨>ウィンチェスター
本日は 我々夫婦の18回目の結婚記念日 そしてタイタニック
遭難日 サウサンプトン港に戻って来たのです

 

本日は下船することになるので 最後に早朝船内散歩です

朝食はこれだけにしました
部屋のテレビ 一切日本語放送が無く 極めて不便でした

さすがイギリス 雨です 寒いです

道の真ん中に豚の像 空を見上げた妻が「風見豚!」と叫びます

アングロサクソン時代のイングランドの首都ウィンチェスター
ここはアーサー王の円卓が残るウィンチェスター城の一部で
「グレートホール」と呼ばれています

円卓の重さは1,200㎏ 直径が5・5mと
円卓内の絵はヘンリー8世が描かせ アーサー王の顔はヘンリー8世と

いつものカメラ自撮りです 
アーサー王といえば「ウェールズの伝説の剣 エクスカリバー」です
誰もが抜けなかった岩にささった剣をどうしてアーサーは抜けたのか
その話に持って行ってくれれば このホールでの盛り上がりは最高!

ホール内には ヘンリー3世や8世以外に ヴィクトリア女王 
エリザベス女王も存在します チャールズとダイアナの扉も

二人の頭文字 CとDが飾られています 1981年の結婚記念です

イギリスの子供たちの見学が多いのでしょう 子供達への質問です

「クィーンエレノアガーデン」 グレートホールを作った
ヘンリー3世の祖母であるエレノアの庭です

皆が去ったあと 一枚写してみました

ウィンチェスター大聖堂です 映画「ダ・ヴィンチコード」のロケ地
首都がロンドンへ移されたあとも 長い間 君主の戴冠式も行われた

ステンドグラスの大安売りです

身廊がとても長いと 

天井を写すガラス ローマでも見た記憶があります
当大聖堂は地盤が軟弱で崩壊寸前となり 一人の潜水士が5年半かけ
潜水服で潜って コンクリートを流し込み地盤を固め直したそうです

中世さながらの旧市街ハイストリートにあるレストランへ

イギリスの食事で野菜が出て来たことに 皆さんビックリ
過去のイギリス旅行で 野菜不足に苦労された皆さんです

大変寒いのが応えます バスでロンドン ヒースロー空港

<十日目 4月16日(火)雨> 豪雨の中7:00空港へ
考えただけで憂鬱になる帰国便がスタートします

宿泊したのは空港ホテル バスタブはありませんでした

ロンドン発9:30アブダビへ 予定7時間のところ8時間以上
本来はアブダビ空港内でお土産を探すチャンスだったのに 皆で
走ります 添乗員さんも真っ青でした
何とか間に合った アブダビー日本間の便も遅着していたからと
最後にアブダビからの便も 2時間以上遅れることになるのです

本当は 今や「ドヴァイ・アブダビツアー」としても人気が高いのが
両都市の超未来空間なので アブダビでその一端でも体験したかった
ドヴァイはブルジュ・ハリファなど有名ですが アブダビもUAEの
首都として「アラビアンナイトとSFの世界」「ルーブルアブダビ
で注目されているらしいのです 写真はアブダビ空港の外観全貌です


<十一日目 4月17日(水)天気不明>機内での苦しい体験
昨日の早朝7:00にホテルを出て 成田に到着が15:00
時差が8時間として機内に 一体何時間いたことになるのやら
聞くところでは羽田ーヘルシンキのツアーは3人掛けを一人で
ゆったりとくつろげたらしい
こちらのエティハド航空はギューギュー満席 しかも隣席との
間隔がとても狭くて 食事の際には隣席の人と手がぶつかる!
もう絶対にエティハド航空なんて利用しません

ただしここでも植松添乗員が奮闘 最終便私の席は通路側で
あとの2席も埋まっていたのを 何とかどかしたと 結果は
3席を妻と二人で何とかゆったりできました・・・

疲れました イギリスの雨からひどい咳で帰国後すぐ耳鼻科へ
気候急変し風邪をひいたか 今もゴホンゴホンしながらの
ブログ作成 いやあ とにかく疲れました・・・
ロンドンと成田間 往復共に約20時間 ありえない経験!
地球の一番太い部分を飛ぶので 従来の北回りと比べると
約7~8時間多い感じ ウクライナ紛争早く終結して欲しいそうそう思い出しました 成田へ着く直前の写真です
一面太陽光パネル 日本は中国の属国ではないのです!!

参考:今回のツアー代金一人630千円(サーチャージ88千円)
   一つ追加 エティハド航空の機長の超ソフトランディング
   これは素晴らしい体験でした さすがの日本も負けます!
   帰路アブダビ着で1時間半以上遅れたのは 75年振りの
   豪雨に見舞われ 空港上空を旋回していたためでした




 















 

 

 






































 

黄海寸前::