貴船の川床(ふじや)にて
夏は暑いのです 暑い暑いと騒いでいて 涼みに行こうと狙いをつけた
のが 今回訪れた鞍馬~貴船のハイキングコースと貴船の川床料理です
大阪はJR環状線福島駅から京橋駅へ そこからは京阪本線の特急
プレミアカーで京都の出町柳まで約1時間 そこから叡電で鞍馬へ
鞍馬山を越え貴船(貴船には学生時代行った記憶あり)へ進軍です
ガイドブックなどを見ると 仁王門から貴船まで約2・5km
徒歩で約100分の行程内にあります 鞍馬山へのいざないです
妻に事前相談 プレミアムカーに乗れるのであれば・・・
鉄子の妻には このプレミアムカーと叡電のきらら 何とニンジンが
二本もぶら下がっているのです ハイキングがどんなに大変か考えた
のでしょうか? もう一つ心配 貴船で川床料理店を予約していない
こと 何とかなるでしょう


叡電で鞍馬駅に到着しました 駅のホームに「きららローレル賞受賞」の
月桂樹が見えました
駅のホーム伝いに 自由に出られ 鞍馬郵便局を見つけました
駅を出た途端 義経に兵法を教えたという伝説の鞍馬天狗が出迎えます
とんとんとんまの天狗さん 大村崑とは違いますよ
ようやく仁王門が見えてきました
駅からはすぐですが 名物の木の芽煮や牛若餅を売る店が目白押しです
①(この番号は鞍馬山案内の順路・通過点)仁王門


阿と吽ですね 運慶の長男である湛慶作の仁王像です
日本一短いケーブルカーで少しでも体力温存を
⑦(ケーブル利用で近回りしました)多宝塔


⑧新参道


24 (大きく近回り) 先心亭は無料休憩所です
26 本殿金堂・金剛床 本殿金堂内の御本尊は「尊天」(ご朱印も尊天)
7歳から16歳まで鞍馬寺で修業していたという牛若丸は 今でも尊天の
傍らで修行していると言われます
紫式部の「源氏物語」では 光源氏が紫の上と出会った「若紫」の章の
舞台が鞍馬寺とされています


日本有数のパワスポ (ダビデの星)六芒星と正三角形の石板の金剛床
知らなかったことですが・・・中心の△は尊天の力が降りてくる場所と
なるため ここに立ってはいけない(エネルギーが降りない)そうです


それから ここの狛犬 犬ではなく虎で阿吽を表わしています
虎は毘沙門天のお使いだそうです
ここで奥の院を遥拝し 仁王門へ引き返す人も多いらしいのですが
妻は決心した様です 前へ進みます 杖を突いて意地での続行です
ここからが鞍馬のパワースポットで よりエネルギーが増大します
30 与謝野晶子・寛の歌碑があります
32 霊宝殿(鞍馬山博物館)撮影禁止でした
西門(貴船)までは1,134m 半分は来たことになります
35 背比べ石 源義経と背比べです
この時点では 妻の方が元気そうですね
36 木の根道 岩盤が地表近くまで迫っているので 木の根が地中深く
に潜れないのです 義経は木の根を飛び越え 跳躍の練習に励んだのです
40 奥の院 魔王殿 650年前人類救済の使命を帯びて 金星から
護法魔王尊が降臨したと伝わる 邪気を吸い取るパワースポットです
「そうだ京都、行こう。」1998年夏 カッコイイ!
京都のミステリーゾーンへ、ようこそ。
昔は僧兵の武力を誇る寺でもあったのです
ここから一気に山を下り 西門を出て貴船川を渡ると 平安の昔より
京の奥座敷と呼ばれた 都人の避暑地貴船です
この笑顔 ついに鞍馬道ハイキングコースを制覇して貴船側に到着です
川床店も 予約したかった「ふじや」ですぐにOKをもらえました?
(妻が行きに 貴船口駅でここの送迎の運転手さんにネゴっておいた
ようです)ようやく一息つけます
注:実は 良ーく調べると 元祖川床料理のふじやは道路の反対側で
この店は「ふじや別館枕流亭」だったようです 実質同じですね
疲れた足を清流に浸して すぐに元気になりました
食事が運ばれて来ました
空を見上げると 更に清涼感が倍増します


何でも美味しい 疲れているときは・・・
それでも 何といっても清流の清々しさ これが一番のおもてなし


いよいよ貴船神社へ(と言っても ふじやから神社まで10秒くらい)
貴船神社の創建は1,600年前 牛の年 牛の月 牛の日 牛の刻
だそうです 牛若丸も牛の刻に生まれたので ご縁があったのでしょう
愛妾の静御前は 都随一の白拍子ですから 格式のあるこの社で舞った
ことでしょう


おばちゃん おじいちゃんが写り込んでいるのでカットすると
こんなに細長くなるのです
地元民も駅名でも「きぶね」ですが 貴船神社では水の神様を讃え
「きふね」と濁らずに発音します 水が濁ってはイヤですから・・・
パンフレットには「気生根」(気は昔の字で)とありますが これは
気が生じる根源の地から来ていると 神様の気に触れるだけでも元気
が蘇ると 何か「ドラゴンボール」孫悟空の元気玉に似ているかな?
貴船側は鴨川の源流にあたり また御所の真北に鎮座することからも
京都の水源を守る神として 歴代朝廷からも大切にされて来ました
かつて 日照りや長雨が続くと 朝廷は貴船神社に勅使を派遣した
降雨祈願には黒馬を 止雨祈願では白馬(いずれも実物)を奉納した
平安時代に簡素化され 板に馬の絵を描いた「板絵馬」が奉納され
これが現在の絵馬の原型だそうです ここの絵馬はパワー全開です
名物の「水占(みずうら)みくじ」 みごと大吉です
外国人用に QRコードを携帯端末で読み込むと外国語の訳が表示されて
音声も聞けるらしいのです 粋な心遣いですね
貴船は奥の院に近づくほどに「縁結びのパワー」が膨れ上がります
相生杉も仲良しのシンボル 貴船が若いカップルに人気なのが分かります
昔々 和泉式部が参拝し不仲であった夫と復縁したとかしないとか・・・
杉と楓が一本化した「連理の杉」も探してみてください
奥の院 龍穴なる絶対に見ることのできないパワーの源泉があるとか?
2002年夏
2011年初夏
最終目的の「きらら」に一番乗り 満足そうです
駅の待合室で 先の列車は見送っての 展望列車きららでした
それよりも 最終観光の貴船口駅から わざわざ終点の鞍馬駅まで来て
乗り込んだこの鉄子魂 何ということでしょう
車内では 季節限定風鈴が飾られていました