2023年6月 茨城・栃木4日間 ④栃木県

「大谷資料館」最深部での記念撮影 

<4日目 6月3日(土)小雨のち晴れ>宇都宮市 大谷町周遊

宿泊した「東急ハーヴェストクラブ那須」の館内

ホテル玄関

ホテル内でオークション販売されていた作品
ヒロ ヤマガタ アンディー・ウォーホル 谷内六郎 山下 清

そして朝食 パンが余ったので紙に包み 袋に格納する瞬間です

那須では野菜が美味しかった 那須町は標高200~1,000mに
かけての広い地域で栽培される農産物の種類の多さと 標高差がある
ことにより収穫期間が長いことが特徴 また生乳生産量本州第一位と
いうことで 牛乳・チーズ・ヨーグルトなど乳製品が自慢なようです
我々のお土産も「チーズガーデン那須本店」のチーズケーキで決まり
(そうです 那須御用邸への御用達の一品でとても美味しかった)

本日は最終日 ホテルから送迎バス(本日も乗客は我々夫婦のみ)で
那須塩原駅へ そして常磐線宇都宮駅 バスで大谷町へ向かいます
バスの車窓から何となく見渡すと ハナミズキの街路樹が見えました

明治45年 当時の東京市長 尾崎行雄が米国ワシントン市親日
にサクラの苗木を贈った返礼に 大正4年に贈られたのがハナミズキ
このことからハナミズキ花言葉「永続性」「私の想いを受けてくだ
さい」に「返礼」が加わったそうです

ハナミズキ(別名アメリヤマボウシ)白や薄紅色の花木があります
どうしても 一青窈の「ハナミズキが頭の中でリフレインします

実は「ハナミズキ」を耳にするたびに ドキドキが止まらないのです
アメリ同時多発テロ発生時 NYにいた一青窈の友人からのメール
をきっかけに 一週間ほどで涙ながらに書いた詞 TVに映る悲劇は
彼女の想いをA4用紙3枚にあふれさせたのです
当初 テロ 散弾銃 ミサイルといった生々しい言葉が書かれており
「挑戦的な詞」テロに対する自分の想いを全部吐き出してからその詞
を削って行き「君と好きな人が百年続きますように」に辿り着いたと

NYは水辺の都市だったため「タイタニックの悲劇」を連想 多くの
人が逃げ惑う光景が 重なって見えたのでしょう
船が沈みゆく中 救命ボートにあと少しで乗れるという時に「自分と
好きな人が助かる」よりも「好きな人と その人が好きな人」を助け
たいという想いを皆が持てば もっといろいろなことが変わるのでは
・・・あの夏を繰り返さないために平和を歌う・・・

♬ 空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと
  どうか来てほしい 水際まで来てほしい
  つぼみをあげよう 庭のハナミズキ ♬

♬ 薄紅色の可愛い君のね
  果てない夢が ちゃんと終わりますように
  君と好きな人が百年続きますように ♬

ハナミズキ」はテロで死んだ母から息子(君)へ贈られる歌
「水際」は死のイメージ 三途の川 岸までやって来てどうか
姿を見せてほしい でもこちら側「彼岸」には来ないでほしい
「果てない夢」とはテロによって起こった憎しみの連鎖 その
終わりを願う夢なのです ものすごい意味深なメッセージです

宇都宮駅からバスで大谷資料館バス停到着

駅の観光案内所で「大谷観光一日乗車券」購入 左右は切り離し使用

大谷資料館は1979年オープン 地下採掘場が一般公開された
江戸中期から昭和34年頃までの手掘り時代の道具等も見学できる
いざ!地下神殿へ

最深部地下30mを目指して階段を下ります

「五十石」(5寸✖1尺✖3尺)15㎝✖30㎝✖90㎝の大きさの石を
一本掘るのに 4千回ツルハシをふった 1日の採掘量は10本だった
参考までに 昭和35年以降機械化で五十石を一人一日50本になった

假屋崎省吾さんの作品

採石場では 10mおきに柱を残し 天井を支えている

  右:赤の光で示してあるのは 掘削の方法 上は横線で手掘り
    下になると縦線で機械掘りという変化が見て取れるのです

<掘削方法には「平場掘り」と「垣根掘り」がある>
平場掘りは下に掘り下げる 垣根掘りは横に掘っていく方法です
大谷石の地層は 綺麗な石の層ときたない石の層(ミソと呼ばれる
茶色の塊を多く含んだ部分)が サンドイッチ状に横の層になって
いる そのため平場掘りの技術しか無かった頃は きたない石の層
を全部取り除いてから 綺麗な石を掘り出したので無駄が多かった

最深部では 資料館スタッフが記念写真を無料で撮ってくれます

大きな写真は 1,400円也

非公開エリア


   ここで映画撮影や結婚式も行われます
   薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」のロケ地でもあります

ここでも自撮り写真を1枚

はるか遠方の光 これは外気の取り入れ口からの地上の光

坑内の温度は6度と聞いていたのに9度とは!
ものすごい厚着で来たので暑い 暑い(半袖の観光客もいました)

ドンペリより資料館オープン記念に贈られた

ここが先ほど見た 外気取り入れ口


   「ロックサイドカフェ」を併設しています

昼食は 当然ホテルからのパン(コーヒーだけは注文します)

大谷観音

日本のシルクロード 千手観音と摩崖仏(パンフよりの転写)
千手観音は 千の手と手の平に千の目を持ち 私たちを見守っています

歩いて3分の所に平和観音 大谷寺のお前立ち観音です
太平洋戦争の戦没者の慰霊と世界平和を祈念する目的で 町の石工
たちによって手彫りで 岩壁に作られた 27mあります

「天狗の投石」上手く手の平に山上の石が乗ればいいのですが・・・

近くのお店の人に撮り方を教わり 最終的には 
その方にスマホで撮影していただいたのが上の写真です
(本当は 手の平に石を乗せて投げるポーズが正しい)


   カネホン採石場
   大谷唯一の露天掘り 少しでも雨が降ったら機械が使えず砕石不可

カネホン採石場のガイドツアー 14時集合ギリギリセーフ
大谷観音バス停から立岩までのバスが5分ほど遅れて到着したため
何とか乗車できたのです 入場料込みで800円(休日のみ)
最後にトイレに入りましたが 大谷石で出来ていて気持ちいいです

参加しているのは 小学生中心 学校の社会科見学に付き添うかのよう

これは池ではありません 雨水がたまったもので ここに舟を浮かべ
米津玄師がプロモーションビデオを撮ったようです

「坑内掘り」という方法の説明
山の中腹の綺麗な石の層より 垣根掘りで横に掘り進み ある程度
奥行きができると 柱を残しながら平場掘りで掘り下げていく方法
(この頃には 小学生の大半が理解不能であらぬ方向を見ていた)

ここから採掘場の上空をジップライン(200m)で体験(2千円)
できますが 本日は道がぬかるんでいると係員が面倒くさがった
参考:https://www.youtube.com/watch?v=BFM4YYZW40E


   大谷の町ではいたる所で 大谷石を使った家が見受けられます
   大谷石に含まれるゼオライトが空気を清浄にしてくれるのです
   市内の建築物で一番有名なのが「聖ヨハネ教会」とのことです
   有名な建築物としては 旧帝国ホテルと築地本願寺が双璧です  

   バスの行き帰りに通るのが二荒山神社 何だか懐かしい 

2018・9・22 「ブラタモリ宇都宮編」の大谷町観光

 大谷観音から徒歩5分の場所(非公開私有地)の地下採掘場跡地で
 「地底湖探検ツアー」が不定期ながら催行されているようなのです
 「えにしトラベル」の主催で 1名8,500円(事前予約制)
 その地底湖探検にブラタモリ一行が参加したと   

宇都宮駅からは 湘南新宿ライン池袋駅に到着
夕食は池袋東口の「大戸屋」ここが一番 コスパ良しです
楽しい旅行でした 分刻みのスケジュールに妻も頑張ってくれました
「栃木県ってイイね!」と妻が何度も口にしていました 良かった!