2023年3月 大阪・京都桜紀行8日間①

今回の旅行は 大坂城からスタートし 大阪・京都の桜を満喫します

<1日目 3月24日(金)>ANAで羽田から伊丹へ

石垣の石の寄進が 圧倒的に金沢・前田家からの物が多いのは?

豊臣大坂城は 徳川幕府により大量の盛り土で覆い 石垣ごと地中に
埋められてしまった その後を徳川大坂城が 江戸城より美しく堅固
な城に築き上げた 加賀藩前田利常の 江戸幕府には逆らわない意思
表示の一つが石垣の石の寄進の多さ(江戸城も同様)にも見られます
「(ライバルだった前田利家に似ている利常を)殺せと命じられた」
秀忠は 家康の命を無視し続けた 次女珠姫を利常に嫁がせ 五女の
和子は後水尾天皇正室に 因って利常と後水尾天皇は義兄弟となる

伊丹空港が近いからか 飛行機の着陸への降下シーンが頻繁です


今年3月30日 大阪城天守閣大阪市の景観重要建築物第1号に指定
豊臣・徳川時代に続く三代目のもの 昭和6年市民の寄付金により復興
されたものです

妻が杖をついているため 本来5階までのエレベーターが8階までOK
8階からも一階ずつ乗降させてくれます(秘密ボタンがあるのです)

通天閣が見えました

秀吉晩年の「醍醐の花見」(花見のあと2か月で秀吉死去)

大坂冬・夏の陣 真田幸村合戦の図 徳川方は松平忠直・前田利常軍です

「豊臣期大坂図屏風」オーストリアグラーツ郊外エッゲンベルク城では
上の八曲一隻の本間屏風が一扇ずつ解体されてしまっていた
(ガイドが「大阪タワー」と紹介しており「大阪キャッスル」と訂正す)
日本には上のデジタルコンテンツが残っているだけ 大変悔しく寂しい!

「ジャパニーズ・キャビネット」として 我々も見学できましたが 
中国画と中国画の間に 一枚ずつ解体された屏風の一扇が・・・
大事に保存されてはいるのでしょうが 何とも痛ましい・・・
エッケンベルク城大阪城は「友好城郭提携」しているようですが
せめて 中国画には挟まないでくださいぐらいは言えなかったのか!

右の石垣のとてつもない大きさの石は 加藤清正寄進のもの

十三のお好み焼き屋に入店(カメラだと美味しそうに写りません)

<2日目 3月25日(土)>大阪から京都へそして花脊へ

鴨川の桜は もう満開です

重要文化財「旧三井家下鴨別邸」です
大正14年 三井家11家の共有の別邸として建築された 昭和24年に
国に譲渡され 以降京都家庭裁判所の所長宿舎として平成19年まで使用 

この角度から見ると4層

3層ですね

下鴨神社の「糺(ただす)の森」に入ります
京を潤す賀茂川と高野川が合流する只洲(ただす)に広がる糺の森
紀元前からこの地を守る下鴨神社の神聖な森なのです

私が引いた「みずみくじ」は大吉でした
「旅行:公表できる旅行なら良い」何ですかこれ? 我々は夫婦です!
「願い事:思うままなるも 油断すれば叶わず」どっちなんでしょう?
「恋愛:心寄せ過ぎても 相手は引く」これって 本当に大吉ですか?

昼食に予定していた浅井食堂が満員で1時間待ち 入店可能になったら
妻の携帯に連絡と すぐ近くの「加茂みたらし茶屋」でお団子いただき
そして再度下鴨神社

河合神社まで来ました 妻は 浅井食堂が入れず ブータレています
(神聖な糺の森なのに 何とも不謹慎な態度 神社参拝も無視します)
予約しなかった私を責めます 実は1時間も待たず15分ほどで携帯に
連絡があった 30分後にも・・・妻が気付かなかっただけなのです
戻る時間は無く 出町柳駅前の志津屋でサンドイッチ購入で済ませます
妻には二人分食べさせます 私は食べる気がしませんでした


高野川(鴨川デルタ以降は鴨川)


出町柳駅で購入 2日間で2千円 都度購入より若干お得です

上は鴨川の桜 下は白川の有名な桜 どちらも満開です

テレビ「百年名家」で見た時から 機会をみつけて訪れたかったのが
「駒井家住宅」です 公益財団法人日本ナショナルトラスト管理物件

1階のサンルームとキッチン

このガイドさん 我々が一定以上の知識を持っていると分かったのか
急に親切になり あれやこれやと細かく説明してくださいました

2階のサンルーム

左:玄関上部の窓からは 年に2回光が差し込みますと
右:丸窓から庭の木々が見えるように工夫されています
建築設計はW・M・ヴォーリズ建築事務所 ヴォーリズ夫人と駒井静江
夫人が神戸女学院の同窓生でクリスチャンとしての交流があったからと

駒井家住宅のある茶屋駅から出町柳駅まで戻り 再度鞍馬に向かいます

鞍馬駅前 天狗の位置が変わっていました(妻は気付かず)
山崩れで天狗さんの鼻が折れたそうで 再作製されたもの

鞍馬駅前から 本日宿泊「花脊ハイランドイン」の慶子さんが
車で迎えに来てくれます 妻とは高校・短大とも一緒ながらも
面識は無かったようですが 共通の友人を介して本日の宿泊に
車中あれやこれやと昔話に花が咲きます
鞍馬から30分 話しながらカーブの連続をスイスイ運転です

花脊といえば「美山荘」いつしかここの話になって盛り上がります
美山荘あれこれについては 長くなります この①末尾をご覧あれ

ハイランドイン(ゲストハウス)に到着しました
杉林のど真ん中 とはいっても ここ京都市左京区なのです
但し コンビニも無く 新聞・ラジオ・テレビ一切無し・・・

一日一組限定の宿で 1・2階とも使用します

カメムシが出ました 備え付けのガムテープで取るのだそう

2階は寝室になっています
それにしても置かれている調度品の数々が半端ない一級品
大阪の実家から搬入した実父の古美術品のオンパレード
外人用宿泊を目的としたゲストハウスで 宿泊の外人さん 
これぞ 古き良き日本だと 大変喜んでいただけるそうで
外国人の口コミでは「only 1 hour from Kyoto CBD」とあり
1時間かけても宿泊の価値があると広まっているようです

築130年の古民家をインターネットで探し出して 2年かけて改修 
スコットランド出身のサイモンさんと 大阪出身の慶子さんご夫妻が
2017年にオープン 地元民との触れ合いを十分に感じ取りました
送迎中の車にも 近所の方からお昼の注文が入ります ワンコインで
受けてあげるそうです サンドイッチやらなにやらご主人に連絡です

ゲストハウスは 重要文化財と認定されて 家屋の補修費も出ますが
当初は3分の1でしたが 今は10分の1程度に減らされ負担大です
市内との温度差が10度 冬の寒さは尋常ではなく 雪で交通も遮断
冬の宿泊申し出は極力避けているそうです

屋根に積もる雪 落ちる際は木々の枝は折れ 地響きがスゴイそう
それでも慶子さんは 四季では冬が一番とキッパリ 肌を突き刺す
キーンとした緊迫感 スコットランドの寒さをも凌ぐ壮絶な世界!

食卓の奥には 薪ストーブが その前に愛犬の柴犬ボスが横になり
繋がれています(妻が犬が苦手と事前に伝えてあります)

野菜が美味しい 敷地内で無農薬野菜を育てていますと
日本って農薬使用が全世界ワーストだそう 特にホウレン草が危ないと
ドイツの細菌兵器製造会社が 戦後農薬製造に切替え 世界から非難され
売り先を失うも 日本は現在でも受け入れていると 農協も分かっていて
販売を継続しているんですと 日本政府って一体何しているのでしょう?

「宝石の様なチョコレート」と評判のチョコ 妻が全部大阪に持ち帰り
私は食べていない(後日TELあり 大阪には3個だけ1個はあなたよ) 
お土産にいただいたウィスキー・マーマレードは 私が持ち帰りました 
さっさと試食します

おくどさんは使用不可で使っていません 奥のコンロで料理です

ありゃあー 久しぶりの入浴シーン
浴槽は信楽焼の特注品 重量は800㎏もあり 家への搬入には
大人が8人がかりだったそうです 従前は蔵だったお風呂場です

<3日目 3月26日(日)雨>京都市内に戻ります

ここは杉林のど真ん中 花粉症の再発です
折角4年間 医者通いして完治したかと思いきや 元の木阿弥?

朝食のポエジ

そしてドイツ製のソーセージ料理
自家製クロワッサンが一番気に入りました
夜は湯たんぽでバッチリ 朝まで安眠出来ました

昔は林業の町でした 娘が結婚 では木を1本切ろう 家の普請で
費用がかかる では木を1本切ろう・・今はどうでしょう 1本で
コーヒー1杯分出たら御の字 木が倒れてもお構いなしのようです

最後に 花脊を通る京都バス ここら辺では手を上げれば止まって
くれるそう 一度バスで来てみたい 松上げの時期がいいかなあ~

鞍馬駅まで車で送ってもらえました

さて美山荘あれこれです
高級料亭としてミシュラン二つ星獲得 料理研究家の大原千鶴さんの
実家としても有名で 是非一度宿泊したいと思っていた人気店でした

1895年 一代目が 峰定寺(ぶじょうじ)の宿坊を復興させた
1937年 三代目中林吉次が「美山荘」と改名し大幅改修工事を
      設計・施工は 数寄屋造りの最後の巨匠 中村外二さん

料理は三代目 経営・接客全般を女将の和子が担当し 有名店になる
三代目としては 息子の久人が とても頼りなく パリに修行に出す
三代目の後継は 実弟の久雄(現 草喰なかひがしオーナー)が担当
息子の久人がパリから戻って 四代目を就任 但し実質料理長頼みで
母親和子が全般を仕切る 息子久人の嫁佐知子を育成・指導中・・・

TV「情熱大陸」でも 久人の包丁使いシーンは無く料理は不得手?
ハイランドインの御主人が 同人の包丁さばきを見てビックリしたと
頼みの料理長が「辞めたい 辞めたい」と言い続けており その時は
美山荘の最後かも? 今の所 和子大女将が 袖の下で懐柔中ですと
もしかしたら大原千鶴が出て来て 集客活動をするのではとの噂あり

大原千鶴の夫 一切報じられません 北朝鮮人で犯罪歴ある受刑者と
大原千鶴がNHKの看板であり 年間2億円支払われているとのこと
NHKの職員の大半が韓国人であり 大原千鶴の悪口は一切ご法度と
TV「きょうの料理」「あてなよる」「京都人の密かな愉しみ」全部
録画して観るほどファンだったのに 新年のおせち料理重箱は 毎年
頼んでいたのに 今後どうしようかなあ 年間3千個売れるそうです

現女将の佐知子が「京都・大阪ミシュランガイド 2023」で受賞
「サービスアワード」というもので最高級のおもてなしに対するもの
ただし地元での評判は不芳 従業員が皿を割った その代金をお給料
から差し引き 労基署に訴えられ給料からの差し引きは咎められたと

入店する従業員が 佐知子のキツサに耐えられず早期退職者が続出と
一方 久人のパフォーマンスも見え見えだそう 冬の摘草料理に使用
する摘草は TV中継の前の晩 従業員が雪の下に植えておく 翌朝
TVカメラマンを引き連れ 久人が目ざとく掘り当てる こんなこと
ある訳ないと近所の笑いものにされていると

美山荘の実情は 御贔屓の方々には自然と知られ どんどん遠のいて
今や ツアー会社の集客頼み 以前は予約の取れなかった超有名店で
最近ツアー月刊誌に頻繁に取り上げられる その理由が理解できた
恩のある峰定寺までの参道を 美山荘所有だと取り上げてしまったと
何たる人でなし 恩知らず・・・・・