2021年 軽井沢万平ホテルでの3泊4日④

f:id:HATTYAN0234:20210530082026j:plain軽井沢タリアセン内のペイネ美術館 入口に立つ像
<4日目 5月26日(水)晴れ 軽井沢南口 塩沢湖とタリアセン>

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ホテル内の中庭散歩 多分シナノキでしょう その背後の建物が 我々が
宿泊した万平ホテル別館で 元は東急ハーヴェストクラブだったようです

f:id:HATTYAN0234:20210602053744j:plain大人の休日倶楽部は 当ホテルアルプス館126号室で吉永小百合さんを
モデルに撮影されましたが この部屋だけは特別仕様で広いのだそうです

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アルプス館2階です 右の128号室はジョン・レノンの宿泊した部屋で
その対面が126号室だそうです フロントで逐一聞き込むのは妻でした
 参考 ジョン・レノンと軽井沢
    昭和52年 初めて訪れた軽井沢を気に入り 毎夏一家で万平に
    滞在 音楽活動を休止して息子ショーンの子育てに専念しました
    ホテルから毎日サイクリングに出かけ フランスベーカリーでは
    バケットを購入 離山房の東屋で昼寝するのが日課のようでした
    Tシャツに短パン 麦わら帽子といういで立ちで 昭和55年の
    渡米中 自宅で銃弾に倒れるまで 夏休みは軽井沢だったのです

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万平ホテルのステンドグラス 宇野澤秀夫氏の作品で1936年の建築
当時そのままです 参勤交代や軽井沢に西洋文化が入り始めた頃の様子
が描かれており 歴史的にも興味深い

f:id:HATTYAN0234:20210530085708j:plain本日の朝食は朝がゆにしました 昨日とどこが違っているのでしょう?
チェックアウト 3泊4日朝食付 初日の中華分含めて77,600円
部屋のノークリーニングサービス 2日分でマイナス2千円込み
フロントに8:45頃出発の 駅までのタクシーを依頼しました

f:id:HATTYAN0234:20210530090040j:plainテルマンに写真をお願いしました 何故か二人とも痩せて写っています

f:id:HATTYAN0234:20210530090244j:plain出迎えのタクシー運転手は若い女性で 万平通りを猛スピードで走ります

駅には8:43分到着 タクシー代金は1,040円+お迎え代200円
県民バスの出発時間9:15まで駅南口散策です 駅ビルの南口に出ると
ここからの眺望が「初日の見晴台よりもイイ景色ね」とは妻の感想でした

f:id:HATTYAN0234:20210530090743j:plain駅ビル構内 トンボの湯の宣伝看板です

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f:id:HATTYAN0234:20210530091029j:plain塩沢湖バス停には9:48着 1,600円払って「タリアセン」に入場
お勧めのコースは 塩沢湖を反時計回りに一周 睡鳩荘(上の写真)から
野の花美術館 ペイネ美術館 最後に軽井沢高原文庫と進むコースらしい
偶然にも我々はお勧めコースで見学しました 帰りのバス13:23まで
に昼食も取る必要があります 苑内の店「ソネット」で計画していました
 
注:タリアセンは ウェールズ語で「輝ける額(ひたい)」を意味します

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f:id:HATTYAN0234:20210530092023j:plain睡鳩荘(旧朝吹山荘)は昭和6年にW・M・ヴォーリズの設計により建て
られた建物で フランス文学者の朝吹登水子の別荘を移築したもの 先日
テレビの「百年名家」で紹介され 勉強したばかりでお目にかかれました

 W・M・ヴォーリズ

  アメリカ人の建築家でありながら 後の近江兄弟社創立者の一人と
  してメンソレータムを広く日本に普及させた実業家としても有名です
  1941年 日本に帰化(奥様は日本人) 戦後マッカーサーと近衛
  文麿との仲介工作に尽力 「天皇を守ったアメリカ人」とも称される

  教会とミッションスクール建築に注力した 1933年神戸女学院
  代表建築の一つ(義母の出身校として 妻が常に自慢しています)

f:id:HATTYAN0234:20210623052919j:plain建物内から湖をのぞみます

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軽井沢別荘建築の中でも最上質なものと言われます

f:id:HATTYAN0234:20210530093646j:plain何の花でしょう 湖の周囲でよく目にしました
 

f:id:HATTYAN0234:20210530093820j:plain「明治四十四年館」軽井沢郵便局として建てられた由緒ある建物を移築
深沢紅子野の花美術館及びレストラン「ソネット」として生まれ変わる
昼食予定の 1階のソネットは コロナ対策の影響からか休止中でした

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昭和8年建築のアントニン・レーモンドのアトリエ「夏の家」を移築して
ペイネ美術館として利用中 絵画は一切撮影禁止 誰も見ていないので 
写したいという欲望を抑え込むのは難しい 特に外国人には不可能では?

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  仕方がないので 過去の美術館ポスターから引用

1986年にペイネ夫妻立ち合いのもとに開館しました
描かれる「ペイネの恋人たち」は日本の「チッチとサリー」に似ています

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注 アントニン・レーモンド

  チェコ出身で後にアメリカの市民権を取得しました
  フランク・ロイド・ライトの下で 帝国ホテル設計施工の助手として
  来日 独立しレーモンド事務所を開く 前川国男は同事務所で学んだ
  「夏の家」はル・コルビュジェの計画案を取り入れ 同氏から盗作の
  指摘を受けた(後に和解)

  第二次大戦時 ユタ州の砂漠に東京下町の木造家屋の街並みを再現し
  東京大空襲で生かされた「日本村」 その設計者はレーモンドだった
  日本国内からは非難を浴びた 
       ただし日本の建築の発展に多大な功績そして影響ありと 1964年
  に勲三等旭日中綬章を受ける 国内でどんな建築物があるかというと
  戦前では東京女子大 聖心女子学院 戦後では旧立教新座 上智大学
  と学校関係だけでも数多くあり レーモンド設計事務所は現存します

f:id:HATTYAN0234:20210530095239j:plainタリアセンはいったん退場し 橋と道路を渡って「軽井沢高原文庫」へ

f:id:HATTYAN0234:20210601212343j:plainこの建物内には 軽井沢を愛した作家が大勢紹介されていました 特に
北杜夫さんが大きなコーナーを占めていたので聞きます 没後10年と

f:id:HATTYAN0234:20210530095447j:plain堀辰雄の山荘 「美しい村」の旧軽井沢ささやきの小径から移築された

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f:id:HATTYAN0234:20210601133757j:plain室内に「風立ちぬ」の映画ポスターが 一枚は百恵・友和の東宝映画
もう一枚はジブリ作品です(更に久我美子主演のポスターもあったと)

f:id:HATTYAN0234:20210530095950j:plain有島武郎別荘「浄月庵」 大正12年に女性記者と情死した別荘を移築

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部屋の隅に架けられていた映画ポスター
京マチ子と共演が森雅之有島武郎の長男)というのが面白い

軽井沢駅までの県民バスが13:23発 それまで時間があったので
昼食と昨夕のお詫び方々 隣の東急ハーヴェスト軽井沢に向かいます

f:id:HATTYAN0234:20210530101542j:plain坂道を歩いている途中 歩道から木々の間に睡鳩荘が見られます

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f:id:HATTYAN0234:20210530101808j:plain流石の立地 東急ハーヴェストクラブ軽井沢です 浅間山がすごい迫力!

入ってすぐの受付に 昨夕ご迷惑をおかけした服部と言いますと伝えると
すぐに「キャンセル承っています 一休のポイントも元に戻しています」
全くの有名人です 昨夕こんなことがあったのですとでも朝礼で周知され
たのでしょうか 昼食希望を伝えると 快くロビー奥まで案内されました

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浅間山を眺めながらの軽食ですが ここへ来てよかったと感じました

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ピザともう一品 美味しかった(挨拶ができたことで)ホッとしたのです

f:id:HATTYAN0234:20210530103259j:plainホテル前に塩沢バス停がありますが 食後の散歩で一つ前の塩沢湖バス停
まで戻ります 忘れていたタリアセン入口の風景を最後に撮影できました

13:23塩沢湖発 13:57軽井沢駅着 県民バスは1日6便なので
この便しか選択肢が無かったのです 15:00の池袋行き西武バス出発
まで1時間 駅の待合所で休憩となりますが止むを得ずです
最終18:00に池袋駅に無事到着しました バス代2,200円は安い
そうそう バス出発時に 各自でバッグ等をバスのトランクルームに収納
させますが 私が入れた場所が少し奥過ぎると 妻が入れ直した際に頭を
ドアに打ち付け 後ろ向きに倒れ込み 後頭部を打ったと大騒ぎしました 
皆さんビックリでした

私としては ああまただと静観 しばらくして「ああ~痛かった」と妻
最後までドタバタ珍道中 今回の個人旅行も思い出深いものになります
追記 旅行中の妻の忘れ物 高級日焼け止めクリームと百均の手袋です

 来年は結婚15周年 西武バスなら安いよ ホテルは東急ハーヴェスト
(会社の契約ホテルなのです)どちらでもいい・・・と妻の独り言です
軽井沢は1泊2日でOKなところ3泊4日しました 十分堪能しました