2022年8月 金沢 福井 能登6日間②福井 

芦原温泉駅にて

<2日目 8月28日(日)晴れ>東尋坊永平寺観光

1日目は 観光の都合上 駅近の温泉ホテル「ドーミーイン」に宿泊
以前弘前市で利用し 気に入りの系列ホテルで 食事も美味しいのです
チェックイン前もチェックアウト後も荷物を預かってくれるのが嬉しい

朝食が6:00過ぎに可能となり 30分早くホテルを出発できたことで
予定より一本早い特急「サンダーバード」に乗車でき 鉄子の妻は大喜び

芦原温泉駅から京福バスに乗車 休日限定の一日フリー乗車券が500円
(どうした訳か 本来千円の筈が特別割引期間で半額なのでした)
本日のバス旅程が 芦原温泉駅東尋坊永平寺芦原温泉駅で 全てを
カバーします 事前勉強の成果だと この時点では大満足でした・・・
なぜなら 平日のバスだと割引は無くて 計3,480円かかるのですよ

妻は膝に負担がかかるからと 下には下りず 眺めるだけでした

本日は波が荒いので 遊覧船は1・5km南の船着き場からと・・・
そこまで行っている時間的余裕はありませんでした 極めて残念です

本来波が静かなら眼下の遊覧船で20分 柱状節理見学できたのに・・・

崖の上からでは 東尋坊の本当の凄さは伝わらないのです!

妻が発見 雲の流れが上は左から右へ 下は右から左へ 自然はすごい!
9:20~10:54まで東尋坊観光(遊覧船不可でブラブラ時間発生)

永平寺までバス 104分かけて12:38永平寺門前町に到着です

永平寺の名物と言えば『越前おろしそば」美味しかったです

バスに揺られ 越前竹人形の里を過ぎ 山の中に来た感じです


     何とも厳かな正門です 参道を歩きます


永平寺は 1244年道元禅師が建立 全国1万4千寺の総本山
敷地は10万坪(因みに 鶴見の総持寺は15万坪)


唐門(勅使門)大晦日の23:00から4時間限定で一般公開されます

放生池の「一葉観音」は 道元が宋に渡る途中遭難しかけた際に現われて
救ったと 人々の旅の安全や人生の航路の平安を願う観音様だそうです

平成六年改築 156畳敷きの「絵天井の間」著名画家144名により
230枚の色彩画が飾られる 中の鯉 唐獅子 リスを見つけ願い事を


何で達磨さんが?
お釈迦様よりの正伝の仏法は 達摩大師によって中国に伝えられ 曹洞の
神風として開花し 約800年前の鎌倉時代に 道元禅師により我が国に
伝えられた 注:「ダルマ」はサンスクリット語で「法」を表わす言葉

七堂伽藍(法堂 仏殿 僧堂 庫院 山門 東司 浴室)
先ず最初に目にするのが東司(便所) 使用前後には礼をして利用します

次いで僧堂(修行の根本 座禅・食事・就寝を行う)
なにしろ階段が多い 修行僧が毎日磨き上げているのですごく綺麗です

永平寺の修行は禅宗の中で最も厳しく 毎朝振鈴が3:30(冬4:30)
に鳴り起床 21:00就寝まで(というか24時間常に)修行である

僧堂から仏殿が良く見えます 修行僧はどのような思いで眺めた?
ある修行僧の本音から・・・
上山した年は 最初の三か月を耐えられず 逃げた者が二桁もいました
いつも帰りたいと思っていた
仲間がそこにいる ただそれだけで励みになる その存在の力のことを
「大衆の威力(だいしゅのいじんりき)」と言う
数メートル四方の箱庭に植わっている小さな桜の木が毎日変化していく
その姿を心の慰みにしていました
他にも 雑巾がけをしてゼェゼェふらふらのとき パッと頭を上げると
一人のお婆さんがニコニコ その笑顔を故郷のお檀家さんに重ねてモチ
ベーションにしたり・・・・
老師に「辛いということは正しい状態 辛くないならどこかでサボって
いる 辛いということは真面目に頑張っている証拠なのだ そう思って
胸を張りなさい」と言われ それが心の支えになりました

もう一人の修行僧の述懐から
雪の降る音が聞こえる
お昼どきの参拝客の体臭がきつい(ケモノっぽい)
一方では 実家や友人から届いた手紙を開けるときの高揚感・・・
年に一度の外出許可をもらうための「お経点検」が「AKB48の全員の
名前を言え! 57人の仏さまの名前が言えるなら 48人くらい言える
だろ」という理不尽さにも耐えました
お参りに来るカップルを見て「お前ら永平寺に何しに来たんだ」と荒んだ
そんな経験を経て「行って良かった」と言えるよう今を生きていますと

法堂(はっとう 通常では本堂)伽藍の一番奥 朝課(朝のお勤め)など
各種法要が行われる 一番高い所にあり 見晴らしがいい

妻はここで休息 私は「承陽殿」へ

道元禅師を奉祀する御真廟で「承陽」には 仏法を承け 伝えるという
意味があり 日本曹洞宗の発祥の根源として 曹洞宗の聖地ともいえる
「承陽」の額は明治天皇筆による

仏殿 中央に曹洞宗のご本尊であるお釈迦様 右は阿弥陀仏 左は弥勒
向かって右から それぞれ過去・現在・未来の三世を現わしています
昼や晩の祈祷で 世界平和や万民安楽をお祈りしているとのことです

庫院(台所)の側には韋駄天像が祀られ 大きなすりこぎ棒があります
女性が3回撫でると料理が上手に 男性ならご機嫌取りが上手くなると
速足の韋駄天 つまり暖かい物は暖かく 冷たい物は冷たいうちに運ぶ
ようにとの教え 担当の雲水は朝1:30に起床し皆の料理を準備する

山門(1749年建立 伽藍中最古)をくぐり 正面に仏殿を仰ぎ見ます
山門は生涯二回だけくぐれるのです 入門時と修行の終了時だけなのです
仏教の守護神 四天王が睨みをきかせています 

出口近くに人生訓のようなものがありました
永平寺もそうですが ほとんどの説明に英語表記がなされている

バス停発15:41 永平寺周辺に約3時間滞在したことになります

バスでの帰路 丸岡城を撮影 北陸唯一の天守で 国宝にとの運動中です
丸岡城では 家康の家臣 本田某の「日本一短い手紙」が有名です
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」手紙の基本です

金沢駅に17:26着 本日は10時間の福井旅となりました

駅の西口には 人気の郵太郎が(この写真 1日目のもの) 

今晩からのホテルは「三井ガーデンホテル金沢」に4泊です
日没が眩しい さあ夕食のため 近くの近江町市場に出かけましょう

近江町市場は 分かっていましたが 日曜夜はほとんどが店じまい
開いている店も超満員です 仕方なく 道路の反対側の黒門市場
閉店の立札の中 妻が得意の鼻ピクピクで見つけたおでん屋さんへ
ビールが最初の一杯が100円でラッキー おでんも美味しかった