2022年12月 筑波宇宙センターと牛久シャトー


 筑波宇宙センター「ロケット広場」に置かれたHーⅡロケット
 1994年完成の純国産ロケット 直径4m 全長50mあり   
 縦にすると 後ろの総合開発推進棟と同じ位の高さがあります

今回は 日帰り旅行です
我々夫婦は ある大手旅行会社のモニタースタッフになり 通常のツアー
になる前のお試しツアーに 割引価格で参加できることになったのです

<12月14日(水)晴れ>茨城県の牛久シャトー見学会
たまたま TV「百年名家」で紹介されたことのある「牛久シャトー」の
特別公開 建物内部見学と レストランでのディナー合計が5千円と
いうことで 現地集合・解散でもあり 牛久大仏でも組み合わせて参加
しようと申し込みました

いざ明日出発となり 大仏では味気ないと 組み合わせ候補を検索して
そうだ 飛行機好きの妻には「筑波宇宙センター」の方がいいのでは?
と思い直して 計画を洗い直し 本件の様なスケジュールにしたのです

いつもは事前に充分勉強し 旅行計画を立てるのですが 今回は全くの
失敗・後悔だらけの旅となりました
 反省点①筑波宇宙センターは大人気であり 通常の入場は無料ですが
     別途3ヵ月前から予約可能の「見学ツアー500円」がある
     当然乍ら 前日に検索しても予約の空きはありませんでした
 反省点②筑波宇宙センターまでの行き方で 東京駅から直行のバスが
     あり 直行の方が時間的に早く行ける それならこの旅程に
     牛久大仏も加えられたこと
 反省点③購入して間もなくのスマホの操作不慣れでQRコードの読み
     取りが出来なかったこと(音声が一番最小ラインであった)

何はともあれ 山手線で日暮里そして南千住からつくばエクスプレス
終点つくば駅に そこから関東鉄道バスで物質材料研究機構バス停まで
自宅出発から2時間でした 11:30到着です

JAXAとは 宇宙航空研究開発機構のこと

先ずは 受付に設置の人工衛星の映像画面を撮影 ここに転写しました
妻は JAXAの窓開きにもすぐ回り込んで いつものカメラ要求です

誰でも無料で入場できる展示館「スペースドーム」に入ってすぐの
人工衛星クイズ 三択に強い妻が 三問で満点を出し先ずはご機嫌

「ドリームポート」 100万分の1のスケールの地球がお出迎えです
国際宇宙センター(ISS)は 地上400kmを90分で地球一周し
人工衛星「いぶき」は地上660kmの軌道を100分で地球一周です

展示物前にはQRコード読み取りがあり 音声ガイドが聞けるのですが
私のスマホでは操作不可能 期待外れで大変ガッカリして帰宅しました
(注:後日ホームページで検索することで 全て再生できました)

歴代ロケット 1/20の大きさの模型です  
 ペンシルロケット・・・1955年初試射 全長23㎝(実物大模型)
 NーⅠロケット NーⅡロケット・・米国のデルタロケット技術を導入
 HーⅠロケット・・・1986年から1992年までの9機を打ち上げ
 HーⅡロケット・・・ロケット広場に展示されています 国産ロケット
 HーⅡAロケット・・2001年から2020年まで43回も打ち上げ
 HーⅡBロケット・・宇宙ステーション補給機こうのとり」打ち上げ
 H3ロケット・・・・次世代ロケット(HーⅡAの後継を目指している)
 イプシロンロケット・・・展示は試験機 短期間・低コストな機体開発

船外実験プラットフォーム
コロナでなければ 宇宙服も着ることができるとかできないとか・・・
なにしろ「顔出し宇宙服」は休止中と(妻が知ったらさぞやガッカリ)

「有人・宇宙環境利用」のステーション「きぼう」
日本実験棟実物大モデルです

日本人宇宙旅行士のサインが書かれています


毛利さんは1948年生まれ 一番若い山崎直子さんが1970年生まれ

説明員の方が山崎さんから聞いた苦労話(トイレ事情他)が興味深かった
のでWEB検索してその抜粋を紹介しますと・・・
・訓練開始時と宇宙に行く前に2度遺書を書き残しました
 1986年のチャレンジャー号発射直後での爆発や 2003年の
 コロンビア号帰還の際の爆発を身近に感じていましたから・・・・
・ISSは地球を1日16周 オーロラは毎日見ることができました
・船外活動をして戻られた方からは宇宙服に付いた「宇宙の匂い」が
 例えて言えば 焦げたラズベリーのようでした
宇宙食は 地上で試食をして自分が好きなものを持って行けますと
・宇宙での暮らしで苦労するのはトイレ事情です・・・
 排便時に失敗すると船内に漂い それを袋に回収するという武勇伝
 これをもっと知るために検索してみます 男性は排尿するためには
 カテーテル尿道にセルフ導入するとか1回の排便処理に45分平均
 かかる 最近では元ZOZO前沢氏はおむつをしていたとか何しろ
 大変な苦労話が隠されています(ホリエモンが事細かく聴取した) 

センター敷地内にある社員食堂には 平日の12:30~13:30の
時間限定で 受付で「食堂利用者証」をもらい入館できます 
実は 13時からスペースドームでは 無料のガイド説明50分がある
ので 走って社員食堂に行き 850円の定食を早食いし すぐに戻る
必要があるのです 美味しい不味いの感想など有りません

地球の上に描かれている白い弧の光の線は 地上から100kmの位置を
示しており 国際航空連盟ではここから上空を「宇宙」と定義しています
旅客機が飛ぶ高さが約10kmなので その10倍ほどの高さになります

人工衛星による宇宙利用」(情報通信・測位)
実験用中継放送衛星「ゆり」 衛星からのテレビ放送を各家庭で直接受信
することを目標とする実験衛星 1978年に打ち上げられました
データ中継技術衛星「こだま」2002年に日本として初めて打ち上げた
データ中継を専門とする人工衛星 ISSと地上局間のデータを中継した

人工衛星による宇宙利用(挑戦の歴史)
1975年打ち上げの「きく1号」から2006年打ち上げ「きく8号」
までのきくシリーズが現在のJAXAの衛星開発の礎となっています

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」と陸域観測技術衛星「だいち」
2009年打ち上げ 宇宙から地球全体の温室効果ガスを観測する
世界初の人工衛星 ここ10年で青から緑そして赤の危険域に到達
従来の地上260の観測地点が 宇宙からの5万6千地点になって
飛躍的に精密な情報となり これは世界中に無償配布されています
2018年からいぶき2号打ち上げ CO2・メタンに加えCOも
計測されるようになりました

だいちは地球規模の環境観測を高精度で行なう
東日本大震災を始めとする災害の観測 2万5千分の1地形地図の
作成 アマゾンの森林違法伐採の監視 海底油田調査など650万
シーンの撮像に活用された


「きぼう」は日本実験棟 国際宇宙ステーション(ISS)の一部で
日本が開発を担当した実験モジュール 2008年から1年間で3回
に分けて打ち上げられた 展示は実物大模型 画期的な成果を挙げた
国際宇宙ステーション1/50模型も展示されています

左:宇宙ステーション補給機こうのとり
  国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を運ぶための輸送手段
  日本が開発した無人の物資補給機で 各国からの最大級の讃辞あり
右:H-ⅡABロケットの第一段メインエンジン(LEー7Aエンジン)
  これも日本独自開発で少ない推進薬で効率よく推力を発生させられる
  液体酸素と液体水素を燃焼させ 高圧ガスをノズルスカートから吹き
  出し 秒速4,300mの反作用で推進するエンジンは世界最大です


   「はやぶさ2」小惑星探査機として2014年HーⅡAロケットで 
打ち上げられ 6年間のミッション開始 2018年6月 リュウグウ
到着し クレーターを掘り採取したカプセルを持って無事帰還できるか?
2019年11月現地を出発し 2020年12月地球に再突入5・4g
のサンプルが「サンプルリターン」となり大成功 世界初の快挙でした!

プラネットキューブです ミュージアムショップです

宇宙食が買えるそうなのです
妻は 九州からの修学旅行生が沢山いて入れなかったと 

もっとゆっくりここにいたかったが 妻は早く牛久駅に行きたいと
言い出し 仕方なくバスで荒川沖駅に そして牛久駅まで2駅です
牛久駅周辺には マックなどのファストフード店は全く無く 駅の
ビル内のカフェで1時間余時間を潰したのです

ツアーは20人 駅から徒歩で10分 牛久シャトーです

室内の壁にプロジェクションマッピング 当館の歴史紹介です

大広間「比蜜閣」に於いて 写真の中央左(女性3名の奥)が板垣退助 

どうしてこんな所に この名画がということだそうですが
誰が描いたのか知りたかった むき出しで飾られ保存状態極めて不良
マリー・アデライード・ド・サヴォアは ルイ14世の長男の長男と
結婚し ルイ15世の母となった人物とのこと

東日本大震災では大被害に遭い 復旧には15億円要したと
この和室にも 見えない場所(押し入れとか)には鉄骨が使用
されていました 国内で一番被害の大きかった重文だそうです
窓から見える庭園は 来春のNHK朝ドラ「らんらん」で登場
するとのこと 覚えておきましょう

この庭園 映画「スパイの妻」のロケ地に使用されたのです

左写真中央には 大山巌とその右に神谷傳兵衛 
かつて 写真を撮ると魂を抜かれるといって カメラを直視せずに
横を向いて抵抗したという風潮があるなか 二人は直視しています
右写真中央には 大鵬関が写っています


   「花ざかりの君たちへ」当地にロケした小栗旬堀北真希のサイン

前菜:根セロリのレムラード・ズワイガニとイタリア産キャビア
   マリアージュ
スープ:季節野菜のスープ パンが半分齧られている

魚料理:本日の鮮魚は真鯛ポワレ

肉料理:牛フィレ肉のグリエ・その日のスタイルで
デザート:マロンシャンテリー

食事中に「パンのお代りいかがですか?」と聞かれ一つ頂く 会計時 
パン代で100円請求されました こんな経験は初めてでビックリ!

往時のポスターと現在の人気商品です(5,300円)
マスカット・ベーリーA A+ オリジナルワインケーキセット

20時現地解散 常磐線で帰宅しました
何だか 日帰り旅行は シニアにとっては少々こたえますね