プロのカメラマン 中田 昭さん撮影の西芳寺苔庭
大阪梅田駅から阪急京都線に乗り桂駅で下車し 駅構内(注)にある
レンタサイクル店で電動自転車を借ります 本日は桂離宮から西芳寺
そして再度 桂離宮へと 東へ西へと 東奔西走の一日になりました
注:桂東阪急ビル内 一日320円 電動なら420円 凄く安い!
どうしてか 西芳寺は往復葉書申込みで予約済 桂離宮が落選になり
それではと 当日午後回の入場枠を狙って 朝から並ぶためなのです
入口からの人数を見て 先ずはホッ 当日人数枠で大丈夫そうです
しばらくして係員が 皆さん何枚必要なのかを聞いて回り 我々も
15時回二枚を希望しOKとなりました 8:40整理券交付まで
二人して並んでいるのは非効率です 目指すは「中村軒」の名菓の
「麦代餅」 電動自転車でならすぐ 桂離宮の裏手の桂橋西詰です
最初は やはり妻から そして私に交替です (おいしかったと)
何を注文したか聞きます 麦代餅290円とおうす430円でした
戻ってきたら「満員」の立て看板 何しろ無料ですから大人気です
(現在は 有料になり千円となっています)
入場整理券をゲットして 桂駅経由西芳寺方面へサイクリングです
道順は 計画時しっかり頭に叩き込んで来ています 本来なら妻が
スマホで簡単に道順検索できるのでしょうが・・・
バス停で言うと 京都駅からは「苔寺・すず虫寺」行きの終点です
人気の鈴蟲寺 行列を見て計画変更 地蔵院に向かいます
地蔵院では 初のご朱印帖購入です なにしろ京都ですから必要です
細川頼之公建立の「竹の寺」幼少時を過ごした一休さんでもお馴染み
細川家の系図を見ると 龍安寺開基の勝元 戦国の藤孝(幽斎)忠興
有名なガラシャ夫人の旦那ですね ずーっと下って細川護熙(元首相)
当寺には護熙氏関連の芸術作品があるのです
初代細川頼之の言葉を襖に揮毫
「瀟湘(しょうしょう)八景の図」期間限定公開で見られず残念!
最近は護熙氏が寄贈した 佐野藤右衛門さんの枝垂れ桜が見られるとか
背後の庫裏が工事中で 護熙氏作品は少ししか見られず
2013年初夏
生まれたての緑に囲まれていました。
古いお寺も、毎年この季節に、イチからスタートするんだね。
こんな階段道を自転車と共に下りるのです
名物とろろ蕎麦「苔の月」 苔寺門前「柚の茶屋」でいただきました
いよいよ西芳寺開門(10月から6月までは13時)
本堂で「般若心経」の写経をしてから 各自庭園散策ができます
写経をしないと庭園の参観はできないそうです
何と妻が一番乗りで仕上げ 私は太刀打ちできませんでした
我々は 妻が膝の具合が悪く正座が無理なので 廊下の机での写経でした
「向上関」をくぐると「上段の庭」ハイライトが出迎えます
夢窓礎石の作庭で 以降の枯山水庭園の原形となるものです
「下段の庭」の池泉回遊式の庭園とは趣きが全く異なります
どう素晴らしいのか 足利義政が銀閣寺作庭時に採用させたとか
この様式を日本各地で探すと 平泉にある毛越寺に見られるとか
三段の滝組とか言われますが 素人では全く理解不可能な境地です
一つの石を見て これは鯉の滝登りを表わしているとも言われます
(鯉が滝を登り龍となる「龍門瀑」を表現しているそうです)
道理で 現地ではフランス人ぽい女性が 外人のグループに必死に
説明していました ガイドという範疇を越えて前のめり状態でした
下界に降りてきました
再度鈴蟲寺に行きますが長蛇の列 あきらめて「浄住寺」へ
平成29年11月~12月の期間限定 しかも初公開なのです
亀甲竹(きっこうちく)という孟宗竹の突然変異らしい 珍しい!
810年に開創した嵯峨天皇の勅願時
当寺の榊原執事が 一生懸命に説明していただけました
但し 午後の桂離宮予約時間が迫り 途中でお暇しました
入ってすぐの所 道の向こうを生垣で見えなくしてあるのです
御幸道の敷石がスゴイ!! 一枚一枚高さを揃え平らに削られている
表門(勅使門)は普段は閉められています
御幸門 後水尾上皇の御幸に合わせ造られたのです
州浜近辺からの眺め
ガイドさんの名調子 感情を全く表わさず 本を棒読みしているような
お経を唱えるような 摩訶不思議な それでいて頭にスッキリ入ります
「松琴亭」は 源氏物語の世界を表わしているとのこと
「それは実に涙ぐましいまでに美しい」と絶賛したのは
20世紀を代表する建築家のブルーノ・タウト氏でした
室内は開放されている 市松模様がいいですね
ガイドさんが気に入り ずっと後ろについて行く康子どん
前に広がる中島と池が広々と繋がっています
月を愛でるため 舟遊びを楽しめるように庭園は造られているのです
橋を渡って「園林堂」 扁額は後水尾上皇の宸筆であると
古書院 中書院 新書院と雁行形に連らなっている
久しぶりに登場しました
月見台から見る月は きっと池に映り込むのでしょう
「月波楼」額縁庭園の意味合い有り?
池の対面に松琴亭が見える
「御輿寄」書院の玄関 六人の沓が置ける「六つの沓脱」があります
とても有意義な体験でした 桂駅に戻り大阪へ・・・
無事梅田駅に戻りました 夕食は上の写真の店です
コスパのいい料理で満足です
妻の選ぶレストランは まかせて安心 今後も宜しく!
いつも「ここは私が」と言って 料金は妻が支払います