2020年 紅葉の京都・奈良 7日間  美しい庭園巡りと美味しい食事を求めて⑦

<7日目 11月28日(土)>瓢亭と南禅寺 そして帰京
本日最終日まで 予定の訪問個所を削りつつも 何とか頑張って来ました
最終日朝食には瓢亭の朝粥を予約しました ただし別館にていただきます

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瓢亭がある場所は 一昨日に訪問した無鄰菴のすぐ近くということからも
地下鉄の乗継ぎでスムース移動OK いざ無鄰菴入口に着くと 向かいの
塀が瓢亭本館のものだったと判明し ビックリしました 8:00の開店
時間には十分余裕があり 周囲を散歩して回りました

f:id:HATTYAN0234:20210101103107j:plain左上方に問題のマンション建築中 右端に瓢亭別館 すごく近い距離です
やはり 例の「マンション建築反対」のビラが各戸に張られていましたが
瓢亭自体が見下ろされる場所にあり 内心きっと困っておられるでしょう

f:id:HATTYAN0234:20210101103624j:plain我々が一番乗りでした 次々とお客様が見え ツアーの団体客まで入館
我々の次の9:00からの回 相当な人数が椅子で待機されていました

f:id:HATTYAN0234:20210101103839j:plainいよいよ 梅湯からスタートです

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三段重ねと八寸(瓢亭玉子と季節の取肴)が運ばれます
三段重ねをはずして並べます 和え物 蒸し物 炊き合わせです

f:id:HATTYAN0234:20210101104241j:plain椀物とかゆが揃いました(本店では鮎の塩焼きも並ぶそうです)

別館は 皆さん固くならずにリラックスです 美食第八号です
瓢亭はミシュラン京都の初年度2010年から12年連続三つ星受賞店

f:id:HATTYAN0234:20210101104339j:plain別館の隣が本店です できたら本店のお庭を見てみたかった
何しろ 今夏W社ツアーでは 貸切でお庭に千匹のホタルを放ち
「蛍の夕べ」を楽しまれたと聞いております

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「和食とは何か?」京都の瓢亭主人 高橋英一さんが考えます
「料理を取り巻く器 建物 庭 すべての技が日本の味を支えています」
 高橋さんは 京都府無形文化財保持者 料理人としては日本初なのです
 瓢亭の出汁 鰹節ではなく鮪節と利尻昆布 醤油は土佐醤油だそうです

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食事を終え 次いで近くにある「琵琶湖疎水記念館」に行きました
ここは珍しく入場無料であり それは是非ともとの思いから入館しました

「すべては京都の未来のために」と当時集まった人々の熱意というものを
ガイダンスシアター画面で案内してくれます 興味をひかれたのは当時の
岡崎周辺の様子を再現した模型と そこに引かれる疎水が蜘蛛の巣の様に
水路として張り巡らされている様子  これほどとは思いませんでした

f:id:HATTYAN0234:20210101104848j:plain田辺朔郎と二人の大物です
第3代京都府知事の北垣国道が大学を出たばかりの田辺を主任技師に任命
4年8か月で疎水開通 その後第2代京都市長西郷菊次郎(隆盛長男)
が京都三代事業(第二疎水で上下水道・道路拡張 ・鉄道)で引き継いだ

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いつか琵琶湖から京都までの 疎水を下っての舟旅をしたいものです

f:id:HATTYAN0234:20210101105731j:plain疎水から引っ込まれた水路が南禅寺周辺に張り巡らされています

さあ 南禅寺境内に入り 水路閣を目指します ローマの水道橋を模した
もの インスタ映えすることから 特に若い女性に大人気のスポットです
皆さんモデルになったつもりで 橋脚のトンネルでポーズを取っています
妻をモデルにと近づくと 意外にもあっさりと場所を譲ってくれたのです
中国人なら絶対にしない行為 彼女らは意地でもどこうとしないですから

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インスタ一番の名所 朝一番で来て 人が全くいないトンネルで撮りたい
’(との思いから年明け4月に 南禅寺宿坊での宿泊を予約しました)

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ここらへんは流れが緩やかです

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南禅寺には沢山塔頭がありますが 今回訪れたのは特別公開の金地院です

金地院といえば金地院(以心)崇伝和尚が有名で 徳川家康・秀忠・家光
の三代にわたって親任され 「黒衣の宰相」として宗教界の人事・行政を
左右し寺大名と称した 家康の死後 境内に東照宮を建立 家康の遺髪と
念持仏を奉戴した 拝殿天井の鳴き龍は狩野探幽筆 カメラ撮影困難?

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東照宮

堂内を写そうと 手を伸ばしますが・・・・・・・・・これが限度です

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龍が掴みきれません 残念!

f:id:HATTYAN0234:20210517070815j:plain方丈の前に広がる鶴亀の庭園は 唯一(注)の小堀遠州作で 庭石は崇伝
への忖度で全国から集まった 長方形の大きな平面石は東照宮の遥拝石で
ある 背景の樹木は常緑樹「江戸幕府よ永遠に」との崇伝の意向が見える

注:小堀遠州は 家康に仕えた大名(作事奉行)で千利休に師事した茶人
  そして庭園デザイナー(宣教師から学んだ)で庭師与四郎との代表作
  が大徳寺本坊に展開する方丈庭園 その他遠州作と言われているのは
  仙洞御所 教林坊 圓徳院 二条城 南禅寺 青蓮院門跡 高台寺
  龍安寺など多数あり その他間接的に指導した庭園は数知れずである

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鶴島と亀島

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金地院特別拝観料として700円を別途払い ガイド付きで国宝を巡った
長谷川等伯筆の「猿猴捉月図」は 猿が水面に映った月をつかもうとして
いる絵(結局池に落ち おぼれ死んだという)ですが 手長猿のふわふわ
の毛並みが実にリアルなのです(猿って泳げないの?と質問 回答無し)

狩野探幽の「老松」弟の尚信が鶴を描いた襖も 肉眼で間近に鑑賞できた

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f:id:HATTYAN0234:20210202131024j:plainこの毛並みの描き方がすごい まさに天才 私個人的には 狩野派よりも
圧倒的に長谷川等伯親子に軍配を上げます 早く智積院に行きたい!

これまた小堀遠州作「八窓席」 茶席のにじり口に外縁があるのが珍しい

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(京都三名席の一つだそうです)と女性ガイドさんの案内が上手であった
ガイドツアーには フィンランドからの男性も熱心に聞き入っていました

 本日の昼食は 駅前にあるリーガロイヤルホテル京都の展望レストランで
フレンチフルコース 予約時間が12:30で それまでに時間を作って
行きたい所が一軒 地下鉄東西線京都市役所前から歩いて5分の所にある
「平野とうふ店」すぐ近くの老舗旅館にずっと納めている豆腐等を買って
東京まで持ち帰りたいというものです

 

金地院がガイド付きになり 予想外に時間を取り もう一つの塔頭である
天授庵には行けなくなり 地下鉄蹴上駅に急ぎます 目的の駅に着いたら
足早に探します 御池通りの南側長い黒塀が・・・・・・ 

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1818年創業の柊屋旅館 俵屋 炭屋と並ぶ三大名旅館です

通りを入り 創業300年の俵屋旅館 その先に平野とうふがありました
老夫婦二人で規模を小さくした もう本日豆腐は売り切れ(でも目の前に
両旅館に届けるのであろう豆腐を器に移しています)で 名物のお揚げを
購入 聞けばお揚げの方が豆腐を作るよりも難しい 材料は生ものであり
生地を作る段階で秘密の行程が4つあるらしい 添加物を一切使わずに来
たのは京を代表する旅館や料理長に長く使ってもらっている以上 誠実に
作らなければとの思いと 二枚購入 1枚240円する大きなサイズです

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今回買えなかった豆腐も一緒に

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    京都駅に12:00頃到着 
    十分時間はあるなと思ったのが大失敗でした

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結局 歩いて20分位かかった 場所が駅前からすごく離れていて最後に
歩道橋の上がり降りが出現して 妻のブータレ顔が目の前です 予約時間
には何とか間に合って良かったが 京都八条口からの送迎バスに乗れれば
早かったのにと後悔しました 

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食事中に丁度一周する回転レストランです

f:id:HATTYAN0234:20210201071832j:plainリーガロイヤルの展望レストランでのフレンチのフルコース 本来は京都
最後の美食を飾るべく予約したものでしたが 現実は 昨晩の鷹峯むろい
から本日朝の「瓢亭」の朝粥 そしてこのフレンチへと続くと さすがに
もうご勘弁をというのが正直な感想 ここはラーメンかうどん 又は最後
京都駅の新幹線ホームで買える「パークコーヒー」のたまごサンドイッチ
がよかったなあ~ あまりにもヘビーに盛り込み過ぎました

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食前のお愉しみ

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魚のリェットのサラダ仕立て 生姜とレモンのアクセント赤いサフレ添え
魚介の旨味を加えたポタージュ・ジェルミニ

f:id:HATTYAN0234:20210101113617j:plain魚のポワレ 万願寺とうがらし風味のポテト添え
シェリービネガーソース

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エビス香る氷結熟成豚とキャベツのブレゼのパイ包み焼き

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本日のお勧めデザート コーヒーと小菓子  美食第九号です
美食尽くしで予約しまくったために 贅沢ながらもうアウトでした

                      二人で9千円です

 京都の美食巡りと銘打って 自分なりに選択し 実際食べ歩きをしてみて
京都の食事情を考えてみたとき もしかしたら東京人は分かっていないの
では? 京都観光業界人にカモにされているのでは? と反省をしてみた

京都への観光客ラッシュと料理店の出店ラッシュによって 特に和食店
ついては ほぼすべての店が勝組らしい 他府県からの参入組 店修行の
早期仕上げで 観光客の食欲を賄うのが先決と 需給関係上提供する側が
圧倒的に優位である
これは 口コミ上ちょっとでも評判のいい店に予約を入れる困難さからも
はっきりします 今回も旅行を決めて 京都の最高混雑シーズンだからと
2か月前から予約を始めて 希望日を複数提示 時間も予算も ある意味
店任せ やっとの思いで カウンター席は一杯 20:00奥のテーブル
席8千円でならと 言われっぱなしで 入れてあげるよという感じでした

実際店に出向くと 超満員 三密お構いなし ほとんどが標準語で話して
おり 東京からの観光客だと推察される
食事をしていて 自然と聞こえてくるのは絶賛の声ばかり よほど東京の
和食は酷いのだろと思うほどに どんな料理が出て来ても感動の嵐 特に
常連とおぼしき 前に来て再度か再再度か知らぬが「いつ来てもおいしい
わねえ~」と声を高めるおばさんに至っては 静かにしてください!と心
の中で叫んでいました
料理を作っている最中 目の前に出されたとき 口に運んで 一つの料理
で三度感嘆の声を上げてくれるのだから 料理人冥利に尽きると言えます

でもこんな客ばかりになると この程度でいいんだという料理人にとって
大切な 前進への探求心というものを軽んじることになりはしないか心配
いかにも京都 といった風情を漂わせ 名店での修行経験を最大売り物に
土鍋で炊いたご飯をプレゼンすれば ほとんどの客が絶賛する・・・
美味しいと言いたくて仕方がない客がいて そのツボを押さえた料理を作
れば絶賛し そしてブログというシステムを通して 客から客へ伝わって
やがて予約の取れない店になる

f:id:HATTYAN0234:20210106170835j:plain料理の中心は 肉・魚ではなく京野菜 地産地消 健康志向と並べ立てて
これでもかと 各皿に盛り合わせて出される それも〇〇農園とか△△さ
んとこの畑から今朝届けられたという前置き付きが 今頃は人気らしい

そうなると その農園からの野菜を観光商品にする業者も出てくるらしい
従来の値段を倍にして 儲け分は農園と業者が折半する その分の支払い
それが 何もしらず手放しで喜ぶ東京人なのではないでしょうか?

<参考に地元新聞の①記事②折り込み広告から>
京野菜の名産地を訪ね 農家の話を聞き乍ら野菜の収穫体験 その近く
 にあるイタリアンレストランで昼食(通常1、150~2、950円)
 を摂って 4時間ほどでツアー終了 参加費用は1万千円也
 ・・・・・記事なので広告宣伝費無し

②朝7時に京都駅集合 バスで一路鳥取へ 昼網の体験をして 地元の魚
 料理店で昼食 ウニ アワビ 岩牡蠣 甘エビが食べ放題 その後周辺
 観光をした後 観光農園で梨狩り体験 ここでもまた食べ放題 京都に
 夜8時戻る 一日ビッシリ愉しんで梨3キロの土産付 6、800円也
 ・・・・・新聞広告なので広告料込みでの値段

京の付加価値がいかに高いものであるか実感できるのではないでしょうか
TV「美の壺」で京野菜特集がありました
いわゆる「京野菜」は ほとんどが京都原産ではありません えっ!です
紹介の野菜は 先ず安楽寺での 瓢箪型の鹿ヶ谷かぼちゃが津軽藩からの
種からと 次いで古文書からも「圓大者」(丸くて大きいもの)がいいと
出てくる賀茂なすは 紀州藩から持ち込まれた後上賀茂神社で栽培された
最後に鷹峯とうがらし これは16世紀日本に入ってきた(どこから?)

 番組だけでは 何か消化不良で「京野菜のルーツ」で検索してみました
 京都は長い間日本の中心 京の都への献上品として野菜が集まってきた
 これらの野菜が 京都特有の気候風土 肥沃な土地と豊かな水によって
 育まれ 農家の技術で改良されたのが京野菜のはじまりということです

1958年3月 京都府が「京の伝統野菜」として京野菜の定義を定めた
1,明治以前に導入された物
2,京都府全域での生産が対象
3,たけのこを含む野菜(キノコ シダを除く)
4,栽培または保存されている品種及び絶滅した品目を含む
現存35品目 絶滅2品目の計37品目 準ずるが3品目あるとのこと
他に 公益社団法人京のふるさと産品協会が認証の「京のブランド産品」
という分類もある 1988年の 万願寺甘とうから始まり30品目ある
そうです

 

最後に 夏に続いての「そうだ 京都、行こう。」の紹介
今回訪問した観光名所の四季と 大好きなキャッチコピーをどうぞ

<2015年 盛夏>永観堂

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   初夏に私は「秋のガイドブック」を開きます。
   紅葉の名所は、すなわち新緑の名所ですから。

<2013年  春>退蔵院(妙心寺

f:id:HATTYAN0234:20210103163443j:plain       どの町 の、どこの桜が好きですか、
               おや、迷っていらっしゃる、  どうぞ、ごゆっくり。

<2010年  冬>知恩院

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    母と私は、京都に通っているうちに、笑顔が似てきたそうです。

       初夏>高桐院(大徳寺

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    古くからあるのに古くない。毎年、新しい生命力を
    緑からもらうようにできていました。
注:建てた細川忠興は 戦国・桃山・江戸時代を生き抜いた武将であり
  ながら 千利休の一番の高弟といわれた優れた茶人でもあったのです

<2009年 初夏>法然院

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   生まれたばかりの季節の匂いがしました。
          「人と緑のいい関係」が、 ここにはありました。

          冬>祇園

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    連れて来てあげたかった。母と娘が互いに思っている。

<2008年  春>八坂神社

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    年が明けたら 初春とよんで、
    ほら、もう私達は「春」を探してる。

        春>南禅寺

f:id:HATTYAN0234:20210201072928j:plain         肩に花びらが落ちてきました、
     どんな大画面テレビでもできない お花見でした。

       初夏>平等院

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    私の場合、争いの歴史より京都の「花の歴史」から 
    多くを学んでいます。
                  

<2007年  夏>妙心寺

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    同じように驚いて、同じところでうなづいて、
    そうして、この夏、家族になっていく。

<2006年  春>円山公園

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   「ありがとう」桜を見上げて言ったのは 初めてな気がする。

       初夏>安楽寺

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    「お天気良かったから、京都に来ちゃった」
     ケータイの留守電から 妻の声がした。

       初秋>詩仙堂

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    そんなに急いで 紅葉の秋に来られちゃ、ツマンナイ。

<2005年 初秋>銀閣

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    散歩のついでにでも、気軽に お立ち寄り下さい。足利義政

<2003年  夏>平等院

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    過ごす場所を選ぶだけで、人はそうとう幸せになれるもんだ。

<2001年 初夏>南禅寺

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     きょう一日 緑に囲まれて 暮らした気分です。 
     自分の別荘でもないのにね。

       冬>知恩院

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   「冬の京都の決心」、長持ちしそうな気がするなあ。

<1999年 盛秋>法然院

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    会議室でエンエン議論、データとにらめっこの効率計 
    どうですか、いいアイデア出ましたか?
    その辺をプラッとして、「紅葉」なんかためしてみませんか。

<1998年 初夏>黄梅院

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   そこは 、  四畳半の喫茶店でした。
   余計なものが、ひとつもないんです。
   だから、相手のことを考えるしかなくなりました。
   たったお茶一杯で、人間関係のコツを教わりました。
                 
   冬>八坂神社

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   ブロードウェーのにぎやかさもいいけれど
   「祇園」で過ごす粋な時間も なかなかですよ。
   京舞を見ました。華やかさだけじゃない。
   ぴんと伸びた指先は、舞う人の強い思いが込められていました。
   

<1997年  春>哲学の道

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   物事を深く考える、の近頃、流行っていないようですが。
   いいんでしょうか。と思っていしまった哲学の道
   想ったよりささやかな散歩道でした。
   それがかえって、哲学的でした。
   
       初夏>詩仙堂

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   「ある日突然、戦うのがイヤになりました。
    花や虫たちと、暮らすことにしました。」

        冬>知恩院

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   巨大組織「比叡山」からひとり飛び出した法然
   鎌倉時代の「フリー宣言」でした。
   勇気があって成功して。カッコイイと思います。

<1996年 盛秋>高桐院

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    人気のオープンエアでした。お抹茶をお願いしました。
    仕事の話は、ちょっと外に待たせてあります。

<1995年 盛秋>南禅寺

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    日本史と言う額縁に、一九九五年の紅葉がおさまっていました。
    木々が色づくことまで歴史上の出来事なんですね、この町では。

<1994年  春>銀閣

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    銀じゃなくても・・・。銀じゃないから・・・。私は、好きです。
    「ここが義政、富子の住まいですか」「お金がなくて、
    銀にできなかった・・・」「かえって、よかったね」

        春>円山公園

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   こういう時代、気合の入ったサクラが 見たいものです。
 
  いろんな時代を生き抜いてきたサクラだもの、やっぱりちがうな。

        夏>祇園(白川)

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    変えずにきたことへの 努力に、敬意を表したいと思います。
    大きな玄関も、広いベランダもないけれど、
    祇園は豊かな町並でした。

        冬>法然院

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   世界に誇れるものって、こういう風景なんじゃ ないだろうか。

<1993年 盛秋>平等院

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   人の成功、失敗、1,200年分 京都は勉強になります。
   「なに、ここ藤原さんの別荘だったんだって」
   「こういうところに住みたいね」